こんにちは。
以前デパートに行った時マスクを車に忘れ、周りからの視線で自分がマスクを付けていないことに気付き、急いで取りに戻りました。
このご時世、「マスクをしないこと=マナー違反」みたいな風潮があり、感染対策というよりはむしろ、周りから白い目で見られないために付けているように感じます。
そこで、今回は新型コロナウイルス感染症対策とマスクの効果について話します。
専門家でもない僕がベラベラ話すのはお門違いだと思いますが、知って損することはないと思うので、調べて分かったことを発信します。
東京大学医科学研究所グループが出した論文や厚生労働省が出した情報を元にしています
それでは始めます
新型コロナウイルス感染症の感染経路
まず最初に、新型コロナウイルスの感染経路には次の3つがあります。
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
それぞれの感染について簡単に説明します
空気感染 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
咳やくしゃみをしたときに、口などから飛び出す小さな水滴を「飛沫」と呼びます。そして、その飛沫から水分が蒸発した小さな粒子を「飛沫核」と呼びます。この飛沫核を吸い込んで感染することを「空気感染(飛沫核感染)」といいます。飛沫核は非常に小さく軽いので、長時間空気中に浮遊することが可能です。そのため、ウイルスや細菌を保有している人がその場にいなくても、第三者に感染が広がるおそれがあります。また、ウイルスや細菌は乾燥に弱く、飛沫核になると感染力を失うという特徴があります。
飛沫感染 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
咳やくしゃみで空気中に飛び散った「飛沫」が口や鼻などの粘膜に接触し、細菌やウイルスに感染することを「飛沫感染」といいます。飛沫は粒子が大きく重いので、1~2m程度の距離を飛んだあと落下します。そのため、飛沫が長時間空気中にとどまることはありません。
接触感染 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウイルスや細菌に触れることで感染する場合を「接触感染」といいます。感染者が使用したもの(電話やドアノブ、電気のスイッチなど)を介してウイルスや細菌が第三者に付着し、口や鼻などの粘膜から感染する場合や、ウイルスや菌に汚染された食品を摂取することで感染することもあります(経口感染)。
参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00004.html
マスクの効果
新型ウイルスの空気感染に対するマスクの防御効果について、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らの研究グループが発表した論文から抜粋して説明します。
【マネキンを2体用意し、ウイルスを吐き出す側と吸い込む側とで飛沫の状況を検査した実験】
- ウイルスを放出するマネキンから離れるにしたがって、ウイルスの吸い込み量が減少する
- その一方で、1m離れていてもウイルスは吸い込まれる
- 布マスクを着用することでウイルスの吸い込み量がマスクなしと比べて60-80%に抑えられた
- ウイルスの吸い込みを抑える働きよりも対面する人への暴露量を減らす効果の方が高いこと
- マスクは隙間をふさいだ密着条件で使用しないとその防御効果が低下する
- 隙間を完全にふさいだとしても一定量のウイルスがマスクを透過する
ことが判明した。要するに
マスクには
- 対面する人への暴露量を減らす効果と吸い込みを抑える効果がある
- 密着条件で使用しないと防御効果が低減する
- マスクだけではウイルスの吸い込みを完全に防ぐことができない
参考:新型コロナウイルスの空気伝播に対するマスクの防御効果https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00042.html
僕たちがやるべきこと
前回、「新型コロナウイルスは諦めた人から感染します。だから、諦めずに戦っていかねばならない。」という話をしました。
諦めずに戦う=予防に努める
僕たちにできることはこれしかありません
今回の東京大学医科学研究所グループの論文から、マスクには一定の効果があると証明されました。
空気感染 → マスク着用、換気
飛沫感染 → マスク着用、ソーシャルディスタンス
接触感染 → 手洗い、うがい、飲食物の共有
これらを今一度徹底し、諦めずに戦っていきましょう。
まとめ
- マスクだけではウイルスの吸い込みを完全に防ぐことはできないまでも、対面する人への暴露量を減らす効果と吸い込みを減らす効果がある。
- 感染症対策のためマスクをする意味はある
- 諦めず感染予防を継続する