こんにちは。
今回は、メンタリストDaiGoさんの『知識を操る超読書術』を読んだ感想を記事にしたいと思います。
この本は、僕が読書を習慣化するようになったきっかけをくれた本です。
- 速読って意味あるの?と思っている人
- 本読むのが遅いし、読解力もないからと苦手意識を持っている人
- 今まで読書して来なかったけど、これから読書をしていきたい
こんな人におすすめです
タイトルにあるように、読書に苦手意識を持っている人はぜひ読んでみて欲しいと思います。
自分の経験談がかなり入っていますが、あくまで持論ですので「この人はこう考えるんだ〜」ぐらいでスルーしてくださいお願いします。
読書が嫌い
自分の話をしますが、読書が大嫌いでした。
本を読むようになったのは、半年ほど前からで、それ以前は全く読んでいませんでした。
理由を考えてみると
- 読解力がない
- 理解できないから読んでも意味がない
- そもそも面白くない
と思っていたからです。半年ほど前までは、読書が趣味だという人は変わった人だな、勉強できる人だなと勝手なイメージを持っていました。
本当に読書が嫌いで、昔のエピソードを話すと、
- 夏休みの宿題で読書感想文or習字で100%習字を選ぶ
- 朝の読書の時間は、ただボーっとする時間に充てていた
- 一冊まるある読み切った記憶がない
- 字をなぞって読んでいるだけで、頭にひとつも入ってこない
- 唯一図書室で本を借りたのが「解決ゾロリ」だったと思うが、それも多分読んでない
- 図書室を隠れんぼとかの隠れスポットとして使用
最後はどうでもいいが(読書をしている人にかなり迷惑かけていました…すみません)、とにかく読書が苦手でした。
そして、国語のテストの点数が壊滅的でした。5教科書の中でダントツで酷かった…。
読書をしなかったことだけが理由ではないですが、大きな要因だと思います。
ただ、その当時も自分で分かっていたので、読書しようと頑張りましたが、本当に読んでも頭に入って来ないんです。
字を眺めているだけなんです
自分は本が読めない人だと諦めていました
なので、国語の点数はずーと酷かったです。簡単な文章問題が解けないんですよね。
「読めば書いてあるじゃん」と言われますが
「書いてねーよ。どこに書いてあんだよ」って感じでした
こんな感じで、読書とは無縁の人生を送っていました。
本を読むようになったきっかけ
社会人になってからの事です
仕事をしていく上で、自分の教養の無さにショックを受けました。
周りからバカにされるような感覚があり、たまらなく嫌でした。
これまで本気で勉強してこなかった事を悔やみました
そこで、頭を良くしたいと思いYouTubeやネットで調べ、読書が良いという情報を手に入れ、苦手な読書をする事に決めました。
この時点で、なぜか頭が良くなるイメージは出来ていました。
ここで自分はバカなので、何をしたかというと
そうだ、読書をいっぱいするために、まず速読を学ぼう。
という思考に至り、速読術の本を買い、速読術の講座まで受けようと思ったくらいです。(熱意は凄かった…)
しかし、本を読み進めていく中で、不安が生じてきました。
速読なんて無理じゃね?これ意味あんの?
ヤバイヤバイ、こんなん皆出来んの?
という焦りが生じ、自分にはやっぱり無理なんだという自己嫌悪に陥っていました。
そんな絶望的な中、ふと検索してみたところ
「速読 無理 🔍」
メンタリストDaiGoさんの記事に辿り着き
速読は嘘
という衝撃的な内容を目にしました。
速読術に騙された
嘘の内容の本がこの世に出回っている
ということに、憤りさえ感じました。(ここでの嘘とは科学的根拠のないという意味…)
(速読を否定しているわけではありません。速読が「正しい」と思っていた自分自身の愚かさに呆れていました。人には合う合わないもある。)
この時に、自分の中で何かが変わったと思います。
自分はなんて情報弱者なんだろうか…
自分は何も知らない、だから知識をつけよう
と思いました。
この時に、謙虚になって知識をつけようと決意しました。
こんなことがあり、メンタリストDaiGoさんの「超読書術」の本をすぐさま手に取り、読書が習慣化するようになったのです。
今では読書に苦手意識はなく、たくさん本を読みたいと思っています。
今でも本を読むのは遅いし、読解力がついたか分かりませんが、知識は確実についている実感はあります。知識は財産です笑
今考えると、良い本に出会えていなかったから読書しなかったのだと思います。
(↑当たり前ですが読書してこなかったから、良い本に出会う訳ないんですけどね)
だから、みなさんもぜひ本を読んで、良い本を見つけてください
大袈裟ではなく、人生変わると思います
前置きが長くなりましが、この本を読んでの感想を書いていきます。
自分と同じように速読に疑問を感じているなら、納得できる内容になっていると思います。
速読は嘘
世界最先端の研究でも、速読は否定されています。
実際、速読の効果はさまざまな大学の研究者たににも検証されていて
2016年にカリフォルニア大学の研究チームが過去145の研究データから「速読は可能なのか?」を調べたところ、次のうような結論を出しています。
- 読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる
- 読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない
つまりテキストを写真のように眺める手法にはほぼ効果が認めらず、速く読む事に特化した読書法では本の内容のほとんどが頭に残らないというわけです。
本書の中で面白い話があったので紹介します。
速読協会が主宰する速読選手権のチャンピオンが『ハリー・ポッターと賢者の石』を47分で読んだというニュースがありました。
チャンピオンが本の感想を求められ、「これはページをめくる手が本当に手が止まらない素晴らしい一冊だ。最高に楽しかった。子どもたちに大人気ですし、子どもが好きそうなシーンもたくさんあります。でも、ちょっと悲しいシーンもありますね」とまとめていたそうです。
要するにテクニックとしての速読は単なる飛ばし読みに過ぎません
得られるものは、「読んだ気分」で内容はほとんどつかめていないということです。
「読むスピードを上げると、理解度は下がる」のなら
「速く読める本は、内容が簡単である」とも言えます
反対に、丸1日かけても読み切れない、1日10ページぐらいしか進まないような本こそ、丸ごと読み切ると力になります。
ですから、大事なところはゆっくりでもいいから時間をかけて読むべきです。
本をただ速く読むことに意味はありません
文章を読むスピードは遺伝子で決まる
もう一つ読む速さにまつわるショッキングな事実があります
2010年にオハイオ州立大学が一卵性双生児と二卵性双生児を対象に、本を読む力と遺伝子の関係を調査したところ「文章を読むスピードに関しては4分の3が遺伝子で決まる」という結果が出たのです。
文章を読むスピードが遺伝子で決まるというのなら、そうでない私たちは「本を速く読み、理解すること」を断念するしかないのでしょうか?
いいえ、まだ諦めてはいけません。
生まれつき才能がなくても実践できて、本を読む力を確実に高めてくれるテクニックはあります。
それは、「スキンミング=拾い読み」です。
重要なのはスキンミング
スキンミングとは
- その本の中の言葉の意味を拾っていき
- それが自分にとって必要な知識なのか必要がない知識なのか見分ける
という読み方です。
ここで、本書に書かれているスキンミングの手順を伝えます。
1 表紙・帯を読む
タイトルやキャッチコピーには、本の要点が書かれている
2 目次を読む
「知りたい!」「まだ知らない!」と思った章や見出しを探す
3 気になる1つの章を読む
自分のレベルと照らし合わせる
知っている・知らない情報が半々くらいが1つの基準
このように、重要だと思った部分、自分が気になった部分を集中的に読んでいき、あまり興味がない部分、既に知っている情報は読み飛ばしていく感じです。(小説とかは厳しいです…)
そして、文章の「構造の話」をすると
その本の概要や概論を知りたければ、「導入と結論」を読めば要点がつかめます。
「しかし、〇〇だと思いこんでしまうと本質を見誤る可能性がある」
「つまり、〇〇の問題だということだ」
このように、「しかし」や「つまり」などの接続詞の後に著者の伝えたいメッセージ
として書かれている部分が多いです。
全て読まなくていい
自分もそうですが、読書が苦手な人に限って「熟読しよう」とするんです。
思い返して見てください
隅々まで読んだ後にその本の内容を全て覚えていますか?
印象的な部分しか覚えてないですよね?
逆に言うと、大事な部分って数ページ、数行な訳です。
もしかすると、その本には得るものがないかもしれません。
いわゆる「ハズレ本(自分でいう速読術のうように…)」です
本が苦手な人は「ハズレ本」を熟読し、読書嫌いにさせているのです。
全部読まないのはもったいない気がしますが、ハズレ本を読んでる時間の方がもったいないです。
どんどんスキンミングを行い、多くの本を読み「良い本」を当てる確率を高めていく感じが理想的です。
自分もまだまだ実践中です。
基礎知識を高める
スキンミングを効果的に行うためには、その本がテーマとする分野の「基礎知識」を高めることが重要です。
そのためには、そのジャンルの基本的な単語や言葉の使われ方を知っている必要があります。
ですから、まったく知らないジャンルの本はスキンミングできないことになります。
基礎知識をつけるために効果的なのが
最初にその分野の教科書や入門書を読み、知識の土台を作ることです。
知識を操るレベルになるには、ゆっくり着実に進むことが重要です。
科学的に正しい速読スキル
科学的に正しい速読スキルは次の2つです
- その本の分野の「基礎的知識」をしっかり頭に入れる
- スキンミングによって、集中的に読むべき箇所を決める
本を速く読むことに意味はありません
スピードより大切なのは、読むべき箇所を選ぶ力です。
興味が湧いた本をひたすら読もう
正直これに尽きると思います
何を読めばいいか悩む人もいると思いますが、自分が好きな本、興味が湧いた分野の本がいいです。
興味が湧かない本は読んでも頭に入りません
小説でも何でもいいです
自分が読んでみたいと思った本を選んでください
そして、途中で違うなと思ったら全部読まずに閉じてください
興味が湧かないなら読まなくていいですし、難し過ぎて読めなかったのなら自分にはまだ早かったということです。
自分のレベルに合った本を選んでいきましょう
カメのようにコツコツ読み進め、レベルアップしていきましょう。
最後に本書で心に残った部分を伝えます
私の敬愛する立花隆先生によれば、「あるジャンルの本を並べて1.5メートルの長さになるくらい読めば、その分野の専門家になれる」といいます
行動アイデア
- 基礎的知識をつけて、スキンミングしよう
- 重要なところはじっくり読んでいい
- 興味が湧いた本をひたすら読もう
今回は「速読は嘘」という内容から科学的に正しい速読の方法について解説しました
この本には、さらに
- 読書の質を高める方法
- 理解力と記憶力を高める方法
などが盛り込まれています
効率的な読書をしたい方は参考になると思います
ぜひ読んでみてください
ありがとうございましたっ