こんにちは。
僕は警察官を3年間やっていました。
ざっくり言うと、1年目は警察学校、2年目は地域のお巡りさん、3年目は管区機動隊員という経歴です。
3年目の管区機動隊というのは、災害や起きた時の救助活動や大きなイベント(オリンピック等)の警備にあたる仕事です。
僕の場合、ちょうどコロナの影響でオリンピックは延長になり、出動する機会がない状況でした。
そのため、3年目も地域のお巡りさんの仕事とほぼ同じでした。
さて、本日は僕の3年間の経験を振り返ってみて、
やりがいを感じた瞬間についてお話ししようと思います。
僕自身、警察官の”やりがい”について深く考えた事がなかったので、
この機会に整理しておこうと思います。
ーーー警察官のやりがいってどういう時に感じるんだろう?
どうせ、”地域の人から感謝された時”…とかでしょ?
そういった誰でも言えそうな答えではなく、
3年間経験した僕がやりがいを感じた瞬間をお伝えします。
こんな人にオススメ
- 警察官のやりがいを知りたい
- 警察官の仕事に興味がある
- 警察官を目指している
これは、あくまで僕のやりがいを感じた瞬間です。
人それぞれ感じ方は違うので、ひとつの意見として聞いて下さいね。
少しでも誰かの参考になれば嬉しいです。
では、さっそく始めていきます〜
相談を解決 〜捜査が実った瞬間〜
1位は、相談を解決した時です。
というより、その相談を解決するまでにした捜査の過程が大変だったため、その分達成感を得たのだと思います。
簡単に概要を説明します。
◾️相談
ある施設の管理者から、「ゴミが捨てられている」との相談を受けました。
それが、頻繁にあるようで、写真に証拠も残っていました。
毎回同じようなゴミであることから、おそらく同一人物であることが推測でき、この事件の捜査を開始しました。👮♀️
※詳しい捜査内容は言えません🙇♂️
パトロールでその施設に何度も行きました。
少しづつ少しづつ的が絞れてきて、ゴミを捨てた人物も浮き上がってきました。
大体2ヶ月以上はかかった気がします。
そして、その人物を見つけることができ、事件が解決しました。
その後はゴミを捨てられることもなく、管理者もホッとしていました。
詳しい内容は言えませんが、こういった内容です。
警察官2年目の時で、捜査の経験がほぼなかった僕にとっては、
とても新鮮で、少しづつ人物像が紐解かれる感覚に”高揚感”というか、
「警察官の仕事してるぞ〜🔥」という感覚?
がありました。
正直、最初は「このゴミを捨てた人物なんて分かる訳がない」そう思っていました。
…それがバレたのか、当時僕が尊敬してた先輩から
「ちゃんと調べたのか?調べる術はまだあるでしょ。それをめんどくさいと思うかどうか。受けたからには最後までしっかりやりなさい」
そう言われ、僕自身めんどくさいと思っていた捜査も責任をもってやりました。
そして、その甲斐あって事件を解決することができました。
事件の大小の問題ではなく、僕自身が主体的にやった捜査でもあるから”やりがい”も強く感じれたんじゃないかなぁと思います。
今思い出してもすごく大変だったなぁと思います。😅
じゃあ、もう一回やってみたいと思う?
・・・。
取り調べ 〜テレビで観たやつじゃん〜
2位は、取り調べをした時です。
取り調べとは、被疑者から事件に関する話を聞くことです。
また、聞いた話の内容を、供述調書というものに記録として残します。
そして、この書類が後々、検察官に送られ起訴・不起訴を決めるのに使う資料になります。
僕は取り調べに少し憧れをもっていました。
よくドラマで観る、取り調べ室で刑事と被疑者が1対1で話をしている、、、あのようなイメージ。😁
『1度でいいから、やってみたいなぁ〜』
そう思っていました。
◾️取り調べ
2年目のある当番日、「生活安全課関連の事件」の通報が入り現場に向かうことになりました。
そして、事件化になる流れとなり「取り調べを誰がやるのか」といったプチ相談になりました。
そこで、僕は「👨やってみます」と勇気を出して言いました。
少し心配もされましたが、担当させてもらえることになり、
周りの方に教えてもらいながら進めました。
絶対に聞くべき項目をメモし、それに沿って話を聞きました。
また、調書の書き方については、先輩の過去の書類を真似して作りました。
この事件を担当した数日間はバタバタしまくりでしたが、なんとかやり遂げることができました。
少し憧れというか、やってみたいと僕自身思っていたので、
それが実現できて嬉しく思いました。
また、主体的にやったこと、僕なりに先輩に聞いたりして頑張ったことが、
やり遂げたときの達成感に繋がったと思います。
もう一回やってみたいと思う?
・・・。
事件解決への貢献 〜車のナンバーチェック〜
簡単に概要を説明します。
◾️事件解決への貢献
3年目のある当番日の夜中。深夜2時くらいだったと思います。
「不審な人がいる」との通報を受け、眠い目を擦りながら現場へ向かいました。
相勤者が運転、僕は助手席に乗っていました。
現場へ向かっている際、現場付近で1台の車とすれ違いました。
僕と相勤者:ん?…
相勤者:今の車のナンバーメモれた?
僕:はい、なんとかメモりました。
その後、この車のナンバーが手がかりとなり、事件解決に繋がりました。
さらに、課長からお褒めの言葉もいただきました。
※夜中に車が走っていることなんて不自然でもないですが、現場付近で、しかも道も細かったため、「なんでこんなところに車が走ってるんだろう」というような違和感がありました。(相勤者も同感)
正直、現場に着いてからは何もできないポンコツでしたが、
”車のナンバーをメモった”
ことで、事件解決に繋がりました。
あの時、メモ帳を持っててよかった。
あの時、ペンを握っててよかった。
些細なことでも、貢献できたことに”嬉しさ”と”やりがい”を感じることができました。
へ〜やるじゃん。
まとめ
やりがいを感じた瞬間ベスト3
- 捜査が実って、相談を解決。
- 憧れだった取り調べが実現。
- 僕のとったメモが事件解決の手がかりになる。
多くの人が、警察官は”地域の人から感謝される仕事”だと思っているかもしれません。
間違ってはいないですが、正直感謝されるのは全体の2割くらいです。😂
残りの8割は文句か嫌な顔をされることばかりです。
例えば、交通違反で警察官に捕まってみたことを考えてみて下さい。
「ありがとうございました」
って思うでしょうか…笑。
「急いでんだよ。暇じゃねぇんだよ。」
って思いますよね。
僕だったらそう思います笑。
そんな感じです。
地域の方から感謝されること=やりがい
だと思っているなら、あまり感じれないかもしれません。
警察官の仕事は、”県民の平和と秩序を守る仕事”です。
そのためには、嫌われることもしばしば。
それが警察官というお仕事なのです。
ありがとうございましたっ。